2002年10月  セルフ給油所の事故増加



 セルフ給油所の事故増加
 
    消防庁の集計によると、平成5年以降、給油所での事故件数が増加基調にあり、4~13年までの10年間に火災が395件、漏えい事故が591件発生している。昨年の火災事故は44件だった。そのうち、3件がセルフ給油所で起きたもので、今年は上半期(1~6月)だけですでに5件に達している。セルフでの火災は給油口付近のガソリン蒸気の静電気などへの引火に起因しているケースが多く、湿度が下がる冬場に向かい、ユーザーへの注意喚起など一層の留意が必要だ。

 セルフ給油所での事故は平成10年4月の解禁以降、今年6月末までで延べ15件発生しており、火災が8件、漏えいが5件、その他が2件となっている(表参照)。その中でも静電気(疑いも含む)による火災と、静電気により引火したもののすぐに消火したため消火活動を実施しなかった「その他」ケースを含めると、10件で出火が絡んでいる。
 特に今年に入ってセルフ給油所での事故が増加しているが、関係筋では「セルフ給油所数の急増に大きく関係している」と関心を寄せるとともに、「保安意識の高い社員が削減され、アルバイトスタッフなどへの依存度が高まっているためではないか。この傾向はフルサービス給油所でも同じだろう」と分析する。
 改正消防法などが10月25日から施行されたことに伴い、各消防当局は罰則強化を踏まえた対応を図る姿勢で臨むと見られることから、石油販売業界としても保安体制の徹底が求められる。


セルフ給油所事故の推移
期間は暦年(14年は1~6月)
   
事故状況 平成
10年
11年 12年 13年 14年
上半期
火災 ガソリン蒸気に静電気等により引火
(疑い含む)
2 3
ガソリン蒸気に裸火等により引火 1
放火の疑い 1
原因不明 1
漏えい ノズルから漏えい 1 2
コンタミした燃料タンクからの燃料抜取中に漏えい 1
原因不明 1
その他 ガソリン蒸気に静電気等により引火(疑い含む)したが、すぐ火が消えたため消火活動をしなかったもの 2 総合計
<合計> 1 0 1 6 7 15