2002年12月  上昇する元売のセルフ熱



 上昇する元売のセルフ熱
 
    セルフにおける元売の社有給油所比率が上昇を続けている。元売11社がまとめた平成14年度上半期のセルフ給油所の新規オープン数をみても、総数545ヵ所に対して、社有数は357ヵ所で社有比率は66%に達し、この半年間にオープンしたセルフの半数以上が“元売社有”だったことになる。この傾向はセルフ数全体にも反映され、14年9月末時点のセルフ数1,631ヵ所に対して、社有セルフ数は973ヵ所まで増加し、総数でも社有比率が60%の大台に乗った。また、14年度下半期の元売のセルフ展開速度を、14年度末(15年3月末)のセルフ計画数を明らかにしている元売数社の数値から換算すると、最も増加率を低く設定している元売のケースで1,940ヵ所に、逆に最も高く設定しているケースだと2,450ヵ所になると予測されることもわかった。
 元売11社の14年9月末の給油所ネットワーク網(別表参照)をみると、全体の系列給油所総数は4万1,759ヵ所、そのうち社有給油所は9,452ヵ所となった。同年3月末と比較すると、系列給油所総数は1.9%減、社有給油所も1.4%減で元売系列単位だと多少のばらつきがあるものの、全体的には減少傾向が顕著となった。
 これに対して、拡大しているのがセルフのネットワーク網で、全元売が増加させている。特に注目されるのが元売社有比率で、9月末時点でみても給油所数全体の社有比率は23%に止どまっているのに対して、セルフの社有比率は60%にも達する。これは事実上、「セルフの半分は元売のもの」ということを意味し、今後もこのままの傾向でセルフ拡大が続いていくと、販売業者と元売の給油所段階における立場を徐々に変貌させることになると予測される。さらに15年度のセルフ投資について、一部元売では、効率化追求の観点から、「新規のセルフ投資は大型物件に限定していく」とするなど、事実上、大型社有物件に投資を限定する動きもある。

元売11社の系列SSとセルフ数(平成14年)
 (単位:ケ所.%)
元売

系列SS

社有SS
系列セルフSS
社有SS
 
9月
3月
3月比
9月
3月
3月比
9月
3月
3月比
9月
3月
3月比
新日石
11,851
11,987
98.9
2,805
2,857
98.2
243
142
171.1
116
52
223.1
出光
5,773
5,896
97.9
1,498
1,522
98.4
153
88
173.9
109
64
170.3
コスモ
5,338
5,541
96.3
972
978
99.4
211
109
193.6
148
77
192.2
昭和シェル
5,267
5,402
97.5
1,182
1,208
97.8
151
110
137.3
107
77
139.0
Jエナジー
4,419
4,476
98.7
1,280
1,284
99.7
235
164
143.3
157
105
149.5
エクソンモービル
4,987
5,032
99.1
915
918
99.7
313
213
146.9
160
103
155.3
東燃ゼネ石
1,745
1,796
97.2
365
380
96.1
133
108
123.1
79
67
117.9
キグナス
693
708
97.9
117
119
98.3
67
53
126.4
29
21
138.1
三井石販
575
622
92.4
150
154
97.4
51
39
130.8
33
23
143.5
九石
702
703
99.9
86
83
103.6
39
27
144.4
15
10
150.0
太陽
409
412
99.3
82
79
103.8
35
33
106.1
20
17
117.6
合計
41,759
42,575
98.1
9,452
9,582
98.6
1,631
1,086
150.2
973
616
158.0