2003年06月  セルフ給油所の76%が赤字



 セルフ給油所の76%が赤字
 
    全石連は23都道府県に所在する84のセルフ給油所を対象に調査を行った。敷地面積や計量機数などの施設、地域世帯数や前面道路の交通量などの立地条件、各油種の販売量や洗車などの売り上げ、人件費、設備費、一般管理費などの経費を求め、さらに、セルフ開所後の経過時間との関係なども踏まえ、黒字と赤字のセルフの “平均値”を求めた結果、黒字はわずか20ヵ所(24%)にとどまっていることがわかった。
 調査結果を詳細に見てみると、対象となったセルフのガソリン平均販売量は354キロリットル、これに軽油の65キロリットルを加えると自動車燃料油は400キロリットルを上回り、フルサービスの136キロリットルに比べ3倍となった。しかし、黒字セルフの平均値が530キロリットルなのに対して赤字の平均値は369キロリットルとなり、セルフを黒字とするためにはフルサービス4ヵ所分の販売量の確保が必要という計算になる。セルフでは販売量の確保が収益を左右することから、価格をできるだけ低く抑える傾向が強まり、今回の調査でも自燃油のリットル当たりの粗利はフルサービスの平均値の半分以下しか確保していないことがわかった。
 燃料販売に特化したセルフのために油外収益の確保も十分とはいえず、付加価値の低い経営内容であることが改めてデータとして示された。セルフの収支を決める販売量は開所の時期と強い相関関係があることが今回の調査でわかった。月間600キロリットル以上の自燃油を確保しているセルフは地域内で平均して1.3番目の開所であるのに対して、400キロリットル以下のセルフの平均は3.0番目だった。
 販売数量別に収支状況をみると、600キロリットル以上を確保しているセルフの場合は平均値で営業利益を確保しており、地域内で最初のセルフであることの絶対的な優位性と、開所が遅れると極めて苦しい状況になることが鮮明に現れた。また、セルフ開所後の経過期間も販売量との関連性が高く、黒字セルフの平均経過期間が18ヵ月だったが、赤字セルフは8ヵ月という結果が出た。