2005年03月  2005~09年度石油製品需要見通しでガソリン伸びを下方修正



 2005~09年度石油製品需要見通しでガソリン伸びを下方修正
 
    資源エネルギー庁は2005年3月22日、総合資源エネルギー調査会石油分科会石油部会の石油市場動向調査委員会を開き、05~09年度までの5年間における石油製品需要見通しを明らかにした。それによると、5年間平均で唯一ガソリンが0.1%増と伸び、ほぼ横ばいを維持するものの、中間三品、重油など他の油種はすべて需要減となり、この影響から燃料油計の需要想定は04年度対比で1.0%減の落ち込みを予測した。04~09年度対比でみると、燃料油全体に占めるガソリン、灯油、ナフサなどの比率が上昇し、白油化傾向がさらに高まるとの予測が示された。また、軽油、重油が大きく落ち込むことを受け、出席した大森輝夫新日石副社長が連産品である石油製品の特性を改めて説明するとともに、2.5%減となる軽油の需要回復を図るため、「ディーゼルシフトを進めるべき」などと発言した。
 また、同需要見通しでは、改めて石油製品の需要が低下していく将来像が示された。03年度同時期に明らかにされた需要見通しと比較しても、ガソリンが0.5%増から0.1%増に下方修正されており、灯油は0.1%増から0.4%減と水面下へのダウンに変更されるなど、総じて厳しい需要見通しに修正された。
 油種別では、今後5年間平均で唯一プラス成長を維持するガソリンも、08年度には前年度比0.3%減と一時的に前年割れを予測した。ただ、燃料全体に占める比率は04年度の26.0%から、09年度には27.6%まで拡大し、相対的な位置づけは高まる。中間三品では、寒暖予想が難しいものの、灯油が05年度は、前年度の暖冬の反動で1.9%増となるものの、その後はマイナス成長をたどる。
 軽油についても若干、減少見通しが緩やかになったものの、05年度以降、2%以上の減少が恒常化する。また、中国需要の増大による輸出の活況で元売収益に貢献したナフサについても、エチレンセンターなどが中国側で立ち上がるため、05年度以降は減少傾向に転換する。