2006年11月  2006年ガソリン減販目立つ



 2006年ガソリン減販目立つ
 
    2006年の暦年(1~12月)ガソリン販売量が前年割れどころか、前々年割れとなることが確定的な情勢だ。石連週報から推計した10月のガソリン販売量は約485万キロリットルと、ほぼ前年並みとなったが、1~10月の暦年通算では前年比73万キロリットル減(1.4%減)となり、前々年比でも61万キロリットル減となった。11月第2週末までの販売量が前年比で約8%減と大幅に減退していることから、過去3年間で最低に落ち込む可能性が濃厚となった。灯油も1~10月の暦年換算で前年比211万キロリットル減(10%減)と極度に低迷しており、軽油を加えた給油所関連3油種の06年合計販売量は、1994年以来12年ぶりの低位に落ち込む見通しにある。
 特に、原油高・ガソリン高が社会問題となった7月以降の減速傾向が明確になっており、7~10月の累計販売量は、実に5年ぶりの低位に低迷している。こうした状況から、06年のガソリン販売量は6,050万キロリットル前後になる可能性があり、前年比で100万キロリットル減、1給油所平均では月間2キロリットル強の販売減を記録しそうな情勢にある。
 原油高による節約、脱石油の影響は灯油、軽油でも顕著になっており、給油所関連3油種の合計販売量は、10月時点で11年ぶりの低水準を記録している。1990年代が軽油の販売増が続いていた時代背景にあることから、06年の3油種販売量は、94年以来12年ぶりの低位に落ち込む見通しにある。1~10月の3油種累計販売量は1億51万キロリットルで、前年比では実に334万キロリットルの減少を記録している。全量給油所ルートとして換算すると、1給油所平均で月間7.4キロリットルの販売減となる。
 給油所経営は、粗利の急落と販売量の減退によって、一段と苦境に立たされている。灯油の暖房需要はオール電化に、トラック軽油は天然ガスに侵食され始めており、ガソリン需要の失速が加わったことで、中期的な販売減に備えた「質」重視の経営への舵取りの必要性が高まっている。