2008年02月  石油製品の内需減少時代が本格化



 石油製品の内需減少時代が本格化
 
    ガソリンをはじめとした石油製品の内需減少時代が本格化してきていることが明らかになった。資源エネルギー庁がこのほど発表した2007年の石油製品需給概要によると、07年における燃料油合計の販売実績は前年比965万キロリットル減の2億1,929万キロリットルとなり、約1,000万キロリットル単位の燃料需要が消失した。ガソリン、灯・軽油の給油所関連3油種についても同様で、前年比でガソリンが78万キロリットル減、1.7%減の5,981万キロリットル、灯油が12.4%減の2,306万キロリットル、軽油が2.3%減の3,595万キロリットルと落ち込み、3油種とも前年比で減少率が拡大した。
 給油所関連3油種の合計販売実績は前年比4.1%減の1億1,882万キロリットルとなり、511万キロリットルの需要減が発生した。06年にも472万キロリットルの減少を記録しており、この2年間で1,000万キロリットルに迫る減少に見舞われたことになる。電力など他業界の競合商品に押され、灯油販売実績の減少速度が急ピッチになったことが主要因といえる。給油所関連の燃料需要が総縮みする構造が鮮明化し始めている。
 一方、販売実績の推移を1給油所当たり(経済産業省・登録ベース)で換算すると、ガソリンの月間販売実績は108.8キロリットルとなり、前年比2.2%の増加となっている。ガソリン減少よりも給油所数の減少率が大きいためだが、需要減退の中、給油所間で過当競争が熾烈化してきていることが想像される。また、3油種計の月平均販売実績では前年比0.5%減の216.2キロリットルとなった。2年連続の減少で、灯油の減少が大きく影響している。3油種計では給油所単位でも販売実績の減少が深刻化している。
 縮小する内需に対して、精製元売では輸出へのシフトが鮮明化している。輸出の最大油種は910万キロリットルのジェット燃料油、908万キロリットルのC重油だが、軽油は前年比1.9倍の796万キロリットルに急伸、「アジア高・国内安」市況によって、採算性でも元売収益を牽引している。給油所関連油種に関しての輸入ポジションは「過去の姿」となり、ジェットを含む中間留分の輸出シフトにより、今後は「国内市場でもアジア市況の影響が色濃くなる」方向が見出せる。
 また、同統計による液化天然ガス(LNG)販売量は15.5%増の7,139万トンを記録、石油から都市ガスへのシフトが鮮明になっている。