2008年12月  新日石・新日鉱H経営統合で「和製メジャー」誕生へ



 新日石・新日鉱H経営統合で「和製メジャー」誕生へ
 
    新日本石油の西尾進路社長と新日鉱ホールディングスの高萩光紀社長は12月4日の共同会見で、2009年秋を目途に経営統合することで基本合意したと発表した。経営統合の基本コンセプトは①対等の立場で両社グループの経営資源を結集し、総合エネルギー・資源・素材企業グループへの発展を目指す②収益性の高い部門に経営資源を優先配分する③石油精製販売事業は劇的な事業変革を早期に実現する ―の3つ。両社グループの全事業を統合持株会社の傘下に統合・再編・整理し、中核事業会社として「石油精製販売」「石油開発」「金属」の各事業会社を置く。
 経営統合による新日石の既計画分を除いた23~24万バレルの能力削減を競争力の弱いところから実施していくだけにとどまらず、需要動向なども見ながら「サプライショートの形まで持っていくこともありうる」(高萩社長)などとし、できるだけ早期に年1千億円以上の統合効果を実現したい考えを示すとともに、「少なくともアジア市場で勝てるコスト競争力」(西尾社長)を目指す。
 また、統合に伴うSS市場への影響については「両社ともに市場連動の新仕切り方式をスタートさせたが、大多数から好評を得ている。これを浸透させることが重要」(西尾社長)、「海外で流布している指標を考えて新仕切り方式に変更した。元に戻すことはない」(高萩社長)と述べた。
 経営統合を決めた理由について西尾社長は「エネルギー安全保障に対するさらなる貢献と、環境経営の強化に大きく寄与することができる」、高萩社長は「石油事業に対する将来の想いも共通しており、断トツのコスト競争力を確保するための最適な判断」などと強調した。