2009年08月  経営実態調査・「系列外あり」が初の5割超



 経営実態調査・「系列外あり」が初の5割超
 
 
 資源エネルギー庁がこのほど発表した2008年度給油所経営・構造改善等実態調査報告書(約4万2千給油所対象、回答率18.7%)によると、系列外仕入れを経験した経営者は、この10年間で31%から54%に増加し、初めて5割を超えた。調査は08年11月中旬から12月末に実施、新仕切価格体系に移行して間もない過渡期にあったことや原油暴落局面の中での結果となったが、特約店・販売店と元売との系列関係が、激化する小売市場の競争環境下で形骸化しつつある現状を浮き彫りにする結果となった。
 系列販売について「必要」という回答は61%を占めたが、その比率は99年度以降の74%以降、年々低下傾向にあり、この10年間で13%減少した。系列販売のメリットについて、「安定した品質の保証」(69%)、「安定した供給面の保証」(59%)など、品質・供給に関する店を評価している。しかし、「ブランドによる差別化」は30%にとどまり、系列依存への意識は低下している。
 一方、系列販売のデメリットについては、「仕入価格の高さ」(88%)を最大のデメリットと認識しており、次いで「系列内の差別的な取扱い」(48%)、「仕入先の選択の自由がない」(29%)、「発券店値付けカード」(15%)と続く。
 今後の元売との取引関係では、「現状のままの契約関係を留める」(79%)が大勢を占めており、「元売との取引関係強化」は13%にとどまった。
 最近1年間で「系列外仕入れ」をした経験が「ある」とした経営者は54%を占め、初めて5割超えた。「系列外仕入れ」の理由については、「安く仕入れたい」(64%)、「近隣給油所と価格で競争できない」(60%)、「仕切価格が高い」(48%)としており、中小販売業者が厳しい価格競争の環境下で、やむなく系列外仕入れに経営存続の可能性を見出さざるを得ない現状が浮かび上がる。
 また、今後も系列外仕入れを行う意思が「ある」と回答した経営者も54%おり、系列外仕入れが今後さらに広がる可能性を示唆した。