2010年2月


 

2009年ガソリン販売・元売シェアに地殻変動
 
 

 決算資料からの推計による元売6社(新日本石油、JOMO、出光興産、コスモ石油、昭和シェル石油、東燃ゼネラル石油)の2009年暦年(1~12月)の国内ガソリン販売シェアによると、全般的に新日石と東燃ゼネラルがシェア・アップとなる一方で、これまで躍進していた昭和シェルが低迷、コスモも下半期(7~12月)に尻すぼみとなるなど、週決めの新仕切り導入・先発3社に対して、後発3社の不振が目立つ結果となった。仕切フォーミュラーの改定を意図する元売が出始めるなど、超業績不振下の各社の対応が注目される。
 四半期ごとの元売決算資料から弾き出した各四半期ごとのガソリン販売量推計と資源エネルギー庁の月次石油統計速報による元売シェアは、新日石は08年の23.1%から、09年1~9月まで順調にシェアを伸ばし続け、10~12月に頭打ちが出たものの、通年ベースでは前年比1.4%の24.5%へと大幅なシェアアップとなった。08年販売量には旧・九石分が3ヵ月分しか反映されていないこともあるが、「週決め仕切方式の導入によって、他社と比較して、採用フォーミュラ全般的に価格優位性が出た」影響も大きいようで、09年の下半期(7~12月)には、ほぼ25%シェアの回復がなった模様だ。
 08年上半期にシェア2位の座を昭和シェルに奪われた東燃ゼネラルは、09年1~3月期に急回復の08年通年比1.7%、前四半期(08年10~12月)比1.2%増のシェア急上昇でスタート。4~6月、7~9月は連続でシェアを落とし、10~12月にやや回復し、通年ベースではシェア0.5%アップとなった。
 出光、JOMOは1年を通してほぼ堅調に推移。出光は7~9月にシェアが高まり、通年でも0.3%上昇、JOMOはほぼ横ばいとなった。
 コスモは上半期と下半期で情勢が一転、上半期は08年通年比で0.4%のシェアアップとなったが、下半期は7~9月に0.5%ダウン、10~12月は0.8%減少し、大きくシェアを落とす結果となった。通年ベースでは前年並みとなったものの、大手元売の中で最もシェアが乱高下し、後半に低迷する症状が発生した。
 半期ごとの販売量の推計となった昭和シェルは、上半期、下半期ともにシェアが0.4%ずつ減少となり、唯一、通年を通して減少に転じた。08年上半期に、東燃ゼネラルを超えたシェアは、ここをピークに減少に転じ、この1年で大きく水をあけられる結果となった。
 09年のガソリン内需は前年比0.3%増と、微増ながら4年ぶりに増加に転じたが、各社が減産を打ち出す中、新日石がシェアを伸ばし、昭和シェル、コスモがシェアを落とした背景について、卸市場関係者は、「各社がフォーミュラ通りに仕切りを実施しているとの前提に立てば、新日石が1番競争力があるケースが多く生じた。複数社と取引のある商社を中心に、商流が変化したのではないか」と指摘する。