2010年9月


 

新・新仕切り影響「系列給油所の劣勢鮮明」
 
 

 石油情報センターの石油製品・週市況調査をもとに、ジョイフル本田給油所と、この給油所が所在する5都県(群馬、栃木、埼玉、千葉、東京)の平均市況とのガソリン、灯油店頭、軽油の価格差を、この4月から8月30日までの期間、比較してみた。全般的に4月中旬から月末にかけて格差は縮まり、以降は徐々に拡大。最近では、ガソリンと軽油は直近で値差が13円近くに拡大し、灯油は11円前後で推移している。
 特にJXが新・新仕切り体系を導入、これらの卸体系が国内標準となった6月以降は、従前比でガソリンは平均2.7円値差が拡大している。系列給油所へのブランド料など関連コストの引き上げで、実質卸価格差が拡大、「PB優位・系列劣勢」の新・仕切り効果が鮮明になっている。
 J本田給油所の現状は、レギュラー119円、灯油67円、軽油99円。レギュラーは4月12日に6.1円まで格差が縮まったが、以降は拡大に転じ、7月12日には14.1円まで拡大した。8月30日時点では12.5円で、再び拡大傾向にある。
 軽油も同様の傾向で、4月26日に8.1円まで縮小、6月14日の13.8円がピークで、8月30日では12.7円差。灯油は6月以降ほぼ横ばいで、8月30日時点では10.9円差となっている。
 こうした状況に、千葉県の特約店は「ブランド料の存在そのものは否定しないが、蔵出し税と同じように出した時点ですべての玉にブランド料を上乗せするべきではないのか。公平な競争環境実現を目的に導入した週仕切りなのに、かえって格差が拡大するのはおかしい」と強調。栃木県の特約店社長も「J本田給油所のレギュラー販売価格は我々の仕切りとほぼ同レベル。普通に販売するだけで価格差がついてしまう。こうした安値で実質的に供給する元売に問題があり、始めから勝負はついている。これでは競争にもならない」と新・仕切り体系に不信感を強めている。